5月28日(土)午後11:00に逗子から出発しました。
29日(日)午前9:00ころ、陸前高田市内の小学校の校庭に並ぶ仮設住宅に到着。その後、キリガヤさんチームのお昼の炊き出しのお手伝いをしました。
メニューは焼き鳥と、フランクフルト。おみやげに、逗子の村松商店さんの玉こんにゃくと、便利なエコバッグ、お菓子などです。96戸の仮設住宅にお住いの皆様に、とても喜んでいただけたようで、何より嬉しいことでした。
ここの仮設にお住いの皆さんは、ほんの少し前、避難所から越してきたばかりだそうです。4畳半2間とキッチンの住宅に家族9人で暮らしているお宅もあれば、高齢で一人住まいの方もいらっしゃいます。
住民同士の関わり合いはまだ、少ないようすで、この日は小雨交じりで肌寒かったこともあるのでしょうが、食べ物を受け取ったみなさんは、個々の住宅に戻られ、玄関の引き戸を閉じてしまいます。
住民の皆さんが共に会話をしながら食事を楽しめるようなコミュニティ・スペースが、今、早急に必要されているものだと思います。
キリガヤさんの陸前高田支援のキッカケとなり、支援のための手助けをしてくださっている女性の仮設住宅にお邪魔しました。心優しく気丈な素晴らしい方で、震災後、避難所でリーダーシップをとり、被災したみなさんのためにご尽力されていました。ですが、ご自身もご主人を津波で亡くされています。被災した人が被災した人を支えていくことの大変さを思うと、胸が詰まり、かける言葉もなくしてしまいます。
がれき撤去の自衛官の方たちが、がれきの中から写真を選り分け、その場所に取り置いてくれるのだそうです。そして通りがかりにそれらの写真を見た顔見知りが、ご本人まで届けてくれるそうです。津波による塩や泥に傷つけられた写真の中には、みなさんがあの日、一瞬にして失ってしまったものが眩しいほどに輝いていました。